【節税】エンジェル税制を活用した、ベンチャー投資プラットフォーム『FUNDINNO』のメリットとデメリットを解説【未上場株投資】




近ごろTwitterでよく見かける
スタートアップ投資プラットフォーム、
FUNDINNOについて調べてみました。

とても話題になっているのは、
2つの理由があります。
1つは、未上場のベンチャー・スタートアップに投資ができるから
もう1つは、エンジェル投資税制があるから
ですね。

FUNDINNOは
「日本初のベンチャー企業に投資ができるクラウドファンディング型株式投資プラットフォーム」です。
日本初であると同時に
「国内シェア1位
でもあります。

未上場株への投資は
日本ではまだ珍しいサービスですが、
欧米では一般的になっています。

そしてもう一つ、
まだあまり知られていない節税方法ですが、
FNDINNOを通しての投資は
「エンジェル投資税制」がききます。

FUNDINNOの
メリットとデメリットについて、
解説します。



もうすでに興味がある!
という人は、
投資家登録をすませてから
募集案件一覧を見てみてください!

FUNDINNO(ファンディーノ)



目次

FUNDINNOとはどんな投資なのか:要点


FUNDINNOとは、
いったいどういう投資サービスなのか?

要点をまとめると、
以下のようになります。

  • 日本初の株式投資型クラウドファンディングサービス
  • どちらかというと「ハイリスク・ハイリターン」
  • ベンチャーの未上場株に少額から投資が可能
  • 最低投資金額は10万円から
  • 利回りはぜんぜん読めない
  • エンジェル投資税制で節税できる



「ハイリスク・ハイリターン」で、
「10万円くらいから」、
「節税もかねて投資をしたい」、

そんな人に
おススメの投資サービスです。






FUNDINNOとは:その仕組み



FUNDINNOは、
株式会社日本クラウドキャピタルが運営する
日本で初めての未上場株にクラウドファンディング型投資ができる
プラットフォームです。




資本金が35億円もあり、
運営母体として安心できる
土俵があります。

明治大学のMBAで
「未上場企業の価値算出」を
研究テーマにしていた柴原祐喜氏が、
MBAの一学年下の大浦学氏と
ともに創業した会社です。

大学院で出会った2人が、
大学院で研究したテーマで起業するなんて、
この会社のストーリー自体が
とてもベンチャー的でおもしろいですね。

そういう経緯があるからか、
案件一覧の中には
大学発のベンチャーや
博士が主導するアカデミック系ベンチャーも
目立つのがFUNDINNOの
特徴かもしれません。



東大博士が創業したアカデミック系ベンチャー、「株式会社tayo」






FUNDINNOのメリット



ここでは、
FUNDINNOのメリットについて説明します。

おもに、
以下の5つのメリットがあります。

  1. ベンチャーの未上場株に投資ができる
  2. ハイリターンが望める
  3. 株主優待がもらえる
  4. 少額から投資ができる
  5. エンジェル税制で節税できる



ベンチャーの未上場株に投資ができる


FUNDINNOを通せば、
ベンチャーの未上場株に投資ができる。

欧米では
未上場株投資は普及しており、
選択肢もあります。

しかし、
日本では未上場株投資は
詐欺の手品みたいに扱われてきたこともあり、
あまり信頼されていない、
普及していないです。

FUNDINNOは
日本初の「株式投資型クラウドファンディングサービス」
です。

クラウドファンディングでリスクを分散したまま、
未上場株に投資ができます。

しかも、
FUNDINNOが厳選した、
将来性のあるベンチャーだけが投資対象です。

2022年2月末までで、
すでに7社がイグジットを実現しています。
イグジットまでの期間は1.5年~4年程度、
リターンは1.07倍~1.5倍程度
の実績です。

有望な未上場株に投資ができる
という点が
FUNDINNOのメリットです。

FUNDINNO・リターンデータ




ハイリターンが望める


未上場株の最大のメリットは、
ハイリターンの可能性があることです。

もちろんこれは
ハイリスクの裏返しではありますが、
クラウドファンディングでリスクを軽減しながらの投資となるので
ハイリターンを狙うのもありだと思います。

例えば、
「株式会社ハーバルアイ」は
イグジットを「1年5か月」で果たし、
最大4.2倍のリターンを生み出しています。

この短期間でここまでのリターンは
未上場株ならではです。

FUNDINNO・リターン実績






株主優待がもらえる



FunvestのHPで説明されていますが、
「案件発掘・ファンド運営は、金融・不動産のプロが担当」
しています。

大和やセゾングループのプロが用意してくれる案件、
説明するまでもなく、
厳選された投資対象といえます。

たとえば、
今までの案件だと
「株式会社総合近江牛商社」が
近江牛のお肉を提供していたり。



「アウグスビール株式会社」が
自社商品のビールを提供したりと、
上場株と同様に株主優待を出しています。


他にも
色々な優待を出している企業がリストされているので、
投資家登録してから
中をのぞいてみてください。


FUNDINNO(ファンディーノ)



少額から投資ができる



FUNDINNOは
案件によりますが、
だいたい10万円前後から投資が
可能です。

従来の未公開株は
数百万円から数千万円が一般的でしたので、
クラウドファンディングでうまいこと
投資最低額を下げてくれたのは
メリットです。




エンジェル税制で節税できる


エンジェル税制とは、
ベンチャー企業への投資を促進するために生まれた
国が認める制度です。

FUNDINNOでは
それまでの成約案件201件のうち、
85件(約42%)がエンジェル税制適用の企業です。
(2021年10月時点)

個人投資家が

「エンジェル税制が適用されたベンチャー企業に投資したとき」、
または
「エンジェル税制が適用されたベンチャー企業の株式を売却したとき」

に、税制上の優遇を受けることができます。

それぞれを
簡単に見ていきます。

1.ベンチャー企業へ投資した年に受けられる優遇措置


投資した際に受けられる
エンジェル税制には
「A」と「B」が
あります。

優遇措置「A」と「B」
中小企業庁HPより


投資したい案件が「A」と「B」の
どちらに適用されるかは、
FUNDINNO上の
各案件募集のページに
下図のように記載がされます。

「A」は
最大で1000万円。

「B」は
上限なしということで、
政府としてもベンチャー投資をあと押ししたい
という姿勢が垣間見えますね。





2.未上場ベンチャー企業株式を売却した年に受けられる優遇措置(売却損失が発生した場合)」


2つ目のエンジェル税制は
もしベンチャー投資で
損失が出てしまった場合の優遇です。

中小企業庁曰く

「未上場ベンチャー企業株式の売却により生じた損失を、
その年の他の株式譲渡益と通算(相殺)できるだけでなく、
その年に通算(相殺)しきれなかった損失については、
翌年以降3年にわたって、
順次株式譲渡益と通算(相殺)ができます。」

としています。

要は、
ベンチャー投資の損失は
損失を出した年+その次の年から3年間にわたり、
ほかの株式の売却益と
相殺ができる

ということですね。

未上場株は
ハイリスク・ハイリターンですから
失敗に終わった時にも
優遇されるように設計がされています。





Funvestのデメリット



ここまでメリットをあげてきたので、
ここでは逆に、
デメリットをあげてみましょう。

デメリットは、
このようになります。

  1. 元本・収益は保証されていない
  2. 投資額に制限がある
  3. 「投資家」側に制限がある
  4. 流動性が低い(FUNDIINO MARKET)
  5. 倒産・解散することもある



元本・収益は保証されていない



投資は自己責任。

当たり前といえば当たり前ですが、
FUNDINNOでの投資は
元本、収益は保証されていません。

ベンチャー企業への未上場株投資なので、
いつにイグジット(リターン)できるか、
ちゃんと配当が出るようになるのか、
解散することはないのか、
などは上場株に比べると、
まったくの未定となります。

元本棄損しない
とも言い切れません。

「ハイリスク・ハイリターン」
であるということを
忘れないようにしましょう。


投資額に制限がある


FUNDINNOでの投資は
1年間で同じ企業への投資額が
50万円を上限として設定されています。

約10万円から投資ができますので、
1社への年間投資可能額は
約10万円~50万円となります。

上限が定まっているのは
デメリットです。

しかし、
「ハイリスク・ハイリターン」の
未上場株投資なので、
1社への集中投資をできないようにしているのは
FUNDINNOの良心
と考えられますね。



FUNDIINO・投資コースの選択例

「投資家」側に制限がある



FUNDINNOでは、
投資家にも制限をしています。

通常の株式投資は、
投資家の年齢や、
資産状態、
投資経験などに関係なく
売買をすることが可能です。

しかしFUNDINNOは、
投資家登録に以下のような
制限をもうけています。

  • 当該投資家に 1 年以上の有価証券の売買等の投資経験があること。
  • 当該投資家の金融資産が 300 万円以上であること。
  • 当該投資家の投資資金の性格が生活費・借入金・使途確定金でないこと。
  • 当該投資家の年齢が満 20 歳以上 80 歳未満であること。なお、登録をしていただいている投資家が満 80 歳になった時点で新たに案件へのお申込みを行うことはできません。
  • その他当社が定める事項に該当しないこと。


株式投資経験があり、
金融資産に最低限以上の余裕があり、
子どもやお年寄りではない、
という人でないと投資ができません。

これも、
「ハイリスク・ハイリターン」であることを
考慮しての制限だろうな
と感じます。


流動性が低い(FUNDIINO MARKET)


未上場株は、
流動性が低いです。

上場していないので、
証券会社で売買ができず、
上場できるまで
自由に売買することはできません。
これは未上場株の
デメリットですね。

一応、
この状態を解決しようとして、
FUNDINNOは未上場株マーケットの
「FUNDIINO MARKET」を運営しています。



FUNDINNOユーザーを相手に売買できるのは
流動性の低い未上場株投資においては
とてもメリットです。

しかし、
現状ではまだあまり流動性がある
=売買が盛んにおこなわれている
という感じではありません。

FUNDINNO MARKETの
実際の売買を確認したい方は、
投資家登録だけして
確認してみてください。

FUNDINNO(ファンディーノ)



倒産・解散することもある


ベンチャー企業なので、
当然と言えば当然ですが、
計画通りにいかずに倒産・解散
をしてしまうこともあります。

FUNDINNOでは
投資に適切な企業しか
リストアップしていませんが、
それでもやはり倒産・解散の事例が
出てきてしまっています。

FUNDINNOで案件となった企業で
倒産・解散してしまった企業は、
2022年5月末までで10件あります。

2022年8月時点で
278件の案件が成約しています。

ここからざっと計算すると
3.6%の確率
倒産・解散するということになります。

FUNDINNO・倒産解散件数




FUNDINNOのイグジット事例


メリットとデメリットを
確認したところで、
FUNDINNOが
「ハイリスク・ハイリターン」
であることが分かりました。

それでは、
「ハイリターン」の事例は
具体的にどういったものがあるのでしょうか?

FUNDINNOが公開している
「投資回収事例」
つまりイグジット事例は
以下のようになります。

FUNDINNO・投資回収事例


「琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社」
の投資回収までの期間は
1年3か月だそうです。

こう見ると
1年3か月~3年11か月
1.07~1.57倍
リターンを生み出しています。

中でも、
「琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社」は
2018年2月創業、
FUNDINNOで資金調達してから1年3か月で、
TOKYO PRO Marketに上場しました。

こういう夢のあるストーリーを見れるのは
投資家としてはエンターテインメント性がありますね。

琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社


まとめ



いいことも悪いことも
書いてきましたが、
FUNDINNOについて
理解を深めてもらえたでしょうか。

ベンチャー企業への未上場株投資は、
基本的に「ハイリスク・ハイリターン」です。

そこをクラウドファンディングにして、
リスク分散をしながら
投資を進めていける
のが、
FUNDINNOのメリットです。

エンジェル税制による節税
魅力的ですね。

生活資金を投資するような
ことには絶対に向いていませんが、
余剰資金があるならば
ベンチャー投資も面白いのでは?

興味が出たら、
投資家登録をしてから
案件一覧を確認してください。

FUNDINNO(ファンディーノ)





今後は、
FUNDINNOの実績も公開していきますので、
Twitterもフォローしてもらえるとうれしいです。




FUNDINNO(ファンディーノ)

-
-,