書評

きぐちさんの『ブログで5億円稼いだ方法』がマーケティングをする人には必読だと思った点【書評】

ブログで5億円稼いだ方法

とてもためになる本を拝読しました。

日本のトップブロガー、きぐちさん(きぐち@『ブログで5億円稼いだ方法』7/14書店発売(@kasegu_master)さん / Twitter)がそのノウハウをふんだんに公開した書籍『ブログで5億円稼いだ方法』が7月13日に発売されました。

コロナになって以来の久しぶりの海外出張がありまして、話題になっているしどうなんだろう?と搭乗前に電子書籍で購入。
機内で読み始めたのですが、おもしろすぎて映画も見ずに読了!
ストレートにすごい濃厚な内容だなと思いました。

とても話題になっていますが、かなりスッと読める内容なので気になる方は買ってみることをおススメします。



結論としては、この本はこんな人におススメです。

1.デジタルマーケティングの基本を学びたい人
2.ソーシャル、SNSでのマーケティングを実践したい人
3.ブログやTwitter、アフィリエイトをすでにやっている人
4.社内でデジタルマーケティング部署に異動したいと思っている人


この書評を書いた人はこちら。

記事執筆者の紹介
・30代、デジタルマーケ職
・大手広告代理店→外資ITマーケ勤務
・ブログ開始5か月目、主に仮想通貨について情報発信中




目次

著者のきぐちさんについて



きぐちさんはブロガー歴18年以上と、2000年代から活躍するブロガーです。
いくつかのブログを運営されており、中でも「副業クエスト100」が時代にもマッチしてとても有名になりました。

https://kanemotilevel.com/

ブログをいくつも経営するというのは、メディアをいくつも持っている媒体社みたいなものだと思います。
それをおひとりでされているのだから、ネタの引き出しとコンテンツの制作力がすごい。

高校卒業後、コンビニでのフリーターをしながらずっとブログを書き続けてきて、7年目で年収1000万円に到達しています。
そして、18年間で5億円以上の収益を上げました。

特筆すべきは、特にサラリーマン経験もなく、プログラミングやデザインのスキルもなく、ブログを中心としたテキストの世界でマーケティングをし続けたことだと思います。

そして、YouTubeやTiktokなどが影響力を増している昨今でも、ブログにはまだまだ可能性があるとしてブロガー活動を中心に続けていこうとしています。

本書、『ブログで5億円稼いだ方法』について

本書は2022年7月発売、「ブログで稼ぐためのバイブルを目指す」とした指南本です。

ターゲットは、「これからブログを始めようと思っている人」かつ「すでにブログを運営している人」です。

個人的には、マーケティングに関わる人すべてがターゲティングといっても過言ではない、と思うような知識の羅列と内容でした。
「ブログ中級者以上向けた効果の高い施策」もありますので、企業のHP運営担当者や、SNS担当者も必見の内容です。

ご本人はGoogleのアップデートでSEO対策がむずかしくなり(詳細は書籍中にあります)、Twitterをやらざるを得なくなったが、それが縁で書籍化をすることになったそうです。

『ブログで5億円稼いだ方法』の章立て

本書は全10章で構成されています。

本書を読了した後に章立てを見てみると、きぐちさんが理想とするコンテンツ制作の見出しに沿ってるのかなと思いました。

第1章はご自身のブログの軌跡。

第2章は効果的なデジタルメディアの組み合わせ。

第3章はブログの戦略。

第4章は具体的なブログの文章術。

第5章はGoogleのSEOについて。

第6章はキーワードの狙い方や拡散されるコンテンツについて。

第7章は成約率を高めるコンテンツ戦略や、広告主との交渉について。

第8章はGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleなどを使ったサイト分析について。

第9章はTwitter戦略。

第10章はまとめてきな話ですが、ブログ作業の効率化や継続の秘訣について。

まずはブログを書き始めるに至った経緯と説明し、その後はブログを中心に収益を上げていく効率的な方法を、簡潔な文章とイメージを多用して説明しています。

この本が気になる方は、例えば以下の第3章のブログの戦略について知りたいのではないでしょうか?

  • 雑記ブログより特化ブログにすべき理由
  • 「あなたが勝てるブログジャンル」の見つけ方
  • 狙ってはいけないジャンルとおススメジャンル
  • 読者ターゲットを絞り込む「3つの質問」
  • 「提供できるベネフィット」を常に考える理由


本書では、各章ごとに上記のような具体的な戦略・戦術が記述されています。

ちなみに、本記事では箇条書きを多用していますが、それは、本書内で「ブログではよく箇条書きをすることがいい」とされていたからです。

「実際に箇条書きを多用してみると、面白いくらいに離脱率が下がった」といったようなご自身の経験もふんだんに盛り込まれています。
もし少しでも頭に入りやすい記事なっていれば、きぐちさんのおかげですね。

本書がマーケティングをする人には必読だった点

あまり説明をしすぎるとネタバレになってしまいますので控えますが、本書はブログを中心に収益化をしたい人向けの書籍ではありますが、デジタルマーケティングの基礎、基本が詰まった内容だと思います。
そして、それは現代ではマーケティングをする人たち全般に通じる内容でした。

それは、例えば以下の点です。

  • 「読者の知りたいことを書く」というコンテンツの普遍性
  • 「チャンスのあるブログジャンル」をしっかりと見きわめる
  • 「メリットよりもデメリット」をきちんと提示して、読者の信頼を得る
  • 「流し読みでも分かる」レベルの記事を意識する
  • 記事の最後で「次の行動」を必ず動かす


こういった点が、マーケティングの視点からもとても本質的だなと感じました。


たとえば、「自分の書きたいことではなく、読者の知りたいことを書くようにしたら収益が上がるようになった」と記述されています。
読者の課題を解決するコンテンツを作らなければならないと。
「ブログを始めたてのときは、キーワード対策のために「読者」よりも「Google」に向けて書いてしまっている人が多いです。」という忠言もされており、ハッとしました。

これぞマーケティング意識。マーケット感覚ですね。

そういったマーケティングのマクロな視点から捉えたものもあれば、「アイキャッチ画像はTwitterに表示される最大サイズである1200x675ピクセルで作るのが効果的」といったような、ミクロな視点の小技も紹介されています。
こういった両軸がそろった書籍というのは、さすが第一の実践者だなと感じます。

まとめ

今回はきぐちさんの『ブログで5億円稼いだ方法』を読んでみました。

ブログを書く場合、ただやみくもに書き連ねるよりも踏襲すべき王道がはっきりとあるということがわかる内容になっています。

特に、「記事の1本1本が24時間働いてくれるセールスマンになる」という考えは秀逸で、ぜひマネてみたい考え方でした。

単にブログなどを始める人以外にも、企業HPやSNSアカウントを運営する「中の人」にいもとても有益な情報です。

もし少しでも興味があるなら、絶対に買って損はしない内容なので、ぜひ読んでください。


最後に、きぐちさんのTwitterアカウントはこちら。

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