![Merry Edwards](https://katoh.blog/wp-content/uploads/2022/06/img_4970-scaled.jpg)
品名:メリー・エドワーズ・ソーヴィニョン・ブラン・ロシアン・リバー・ヴァレー・2018/Merry Edward Sauvignon Blanc Russian River Valley 2018
生産者:メリー・エドワーズ・ワイナリー/Merry Edwards Winery
生産地:アメリカ、カリフォルニア、ソノマ
品種:ソーヴィニョン・ブラン
アメリカで企業経営をする友人が
コロナで本帰国をした際にお土産で持ってきてくれた一本。
現地の話を聞きながらだと
余計にうまく感じます。
メリー・エドワーズは
とても有名なカリフォルニアワインです。
ソノマに流れる
ロシアンリバーの近くに
ワイナリーがあります。
日本で買うと(たぶんアメリカで買ってもですが…)
1万円くらいするのでなかなか飲む機会もなく、
これで再開の宴を開けるのは幸せです。
Merry Edwardsの名前の通り、
製作者は女性です。
女性醸造家の道を切り開いた、
アメリカワインの歴史の中でとても象徴的な人物です。
彼女はUCバークレーの大学院で栄養学を学んでいたそうですが、
UCデイヴィス校で醸造学を専攻できることを知り転校し、
女性として初めて醸造学専攻の卒業生となりました。
同級生に3人の女性がいたそうですが、
ほかの方は醸造家になることなく、
結局メリーだけが醸造家としてのキャリアを歩むことになります。
当時は、
女性としてワイン醸造家になることがどれだけ難しく、
珍しいことであったかがうかがえます。
![](https://www.merryedwards.com/media/2730/wineryweb.jpg)
いくつかのワイナリーで修行する傍ら、
コンサルタント業もこなしつつ、
1997年に自身のワイナリーを創設しています。
2004年にはWine &Spiritsより
「世界で最も影響力のある50人にワインメーカー」
に選出され、
2016年にはWine Advocateにてロバート・パーカーより
「カリフォルニアの巨匠であり先駆者の1人が造った並外れたピノノワール」
と評されています。
残念ながら、
お子さんらは事業を継ぐ意思がないそうで、
2019年には仏ルイ・ロデレール社に売却されています。
本人夫妻は2020年2月までとどまり、
事業継承をサポートしたそうです。
![Merry at her induction into the Vintners Hall of Fame at the Culinary Institute of America in St. Helena, with Steve Heimoff and Karen MacNeil, Feb. 18, 2013](https://www.merryedwards.com/media/1311/hall1_-_copy.jpg)
2013年中央
さて、
メリー・エドワーズはロバート・パーカーが批評した通りにピノノワールが有名ですが、
それと同じくらい評価されているのが
ソーヴィニョン・ブランです。
2009年度のワイン・スペクテイター年間Top100にて、
白ワインの世界一に輝いたこともあります。
アメリカのソーヴィニョン・ブランが
Top10に入ったのは
これが初めてだったそうです。
どんなテイストなのか…
期待に胸を膨らませつつコルクを抜いてみると、
強く、しなやかで柔らかい香りが漂います。
結構甘めのアロマで、
リンゴやピンクグレープフルーツを感じ、
余韻としては南国のパパイヤとかマンゴみたいな感じが少しあります。
色は少し薄めのキレイなゴールドで、
とてもおいしい!
夏にグイっと飲みたい爽涼な感じではなく、
何か秋冬の濃いめの料理と一緒に飲みたい感じです。
楽天やアマゾンで検索してみてもあまり出てこず、
出てきてもすぐに売れちゃうみたいですね。
運よく見つけられた場合は、
ぜひ買ってセラーに保管しておいてください。
![](https://katoh.blog/wp-content/uploads/2022/08/image-64.png)