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カトウブログ

DeFi最大手、Uniswap/ユニスワップとは?使い方を徹底図解【初心者向け】

2022年6月11日


Uniswap(ユニスワップ)は
2022年現在、
世界で最も取引高のある
仮想通貨の分散型取引所(DEX: Decentralized Exchange)
です。

イーサリアムブロックチェーン上に構築されており、
仮想通貨の交換取引を
スマートコントラクトを
介して自動で仲介します。
2021年11月時点で
平均取引高が約2兆ドルに及ぶなど、
世界のDEXの中心地ともいえます。

Binanceやビットフライヤーのような
運営企業があるものを
中央集権型取引所(CEX: Centralized Exchange)、
ブロックチェーンのスマートコントラクトによって
自動的に機能している取引所を
分散型取引所(DEX: Decentralized Exchange)、
と言います。

この記事では、
DEX最大手のユニスワップの特徴や
ガバナンストークンのUNIについて説明し、
DEX初心者でも迷うことなくユニスワップを
使い始めることができるようになることを
目指します。

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ユニスワップで
DeFiの運用をしています。
実績公開をしているので、
「DeFiって実際にどのくらい利回りがあるの?」
と興味のある方は
こちらの記事もどうぞ。

https://katoh.blog/defi-2022/

目次

そもそも、分散型取引所(DEX)って中央集権型取引所(CEX)となにが違うの?

仮想通貨取引所は大きく分けて2種類あります。

それが
中央集権型取引所(CEX: Centralized Exchange)

分散型取引所(DEX: Decentralized Exchange)
です。

CEXは
Binanceやビットフライヤーなどの
証券会社的な
一般的な仮想通貨取引所を指します。

一方で、
DEXは
スマートコントラクトと呼ばれる
プログラムによって自動的に運用される
取引所です。

大手のDEXとしては
ユニスワップやパンケーキスワップなど
があります。

CEXとDEXの違いは、
大きく分けて以下のように分類できます。

CEX:中央集権取引所DEX:分散型取引所
ガバナンス運営に関わる決定は運営主体が方針を決めます。
CEXは運営する中央集権的な企業が、取引所を支配します。
運営に関わる決定は、ガバナンストークンを使った投票がされて方針が決まります。
例えば、ユニスワップはUNIというガバナンストークンがあり、
ユニスワップへの貢献によって(流動性の提供とか)によりUNIが付与されます。
DEX内での変更などの提案があった場合はそのUNIによって投票がされて運営方針が決まります。
DEXはガバナンストークンを持つコミュニティが、取引所を支配します。
取引手数料CEXでは運営企業によって、手数料が事前に決まっています。
運営企業が利益を得ないといけないため、手数料があります。
DEXでは需給バランスによって手数料が変化します。
プログラムで動いておりP2P(ユーザー間)で取引が成立しますので、
基本的に非常に安価もしくは手数料はかかりません。
*ガス代などは発生します。
流動性フィアット(日本円や米ドルなど)の現金を扱うことができるため、
取引所内の保有量に限りません。

DEXでは通貨によっては流動性が少なく、
スリッページ(注文時と約定時の価格乖離が生じる事態)が
起こり得ますが、CEXではそういうことはあまり起こりません。
DEXはユーザー間の取引となりますので、DEX内にプールされている分しか取引ができません。
このDEX内の取引を成立させるためにユーザーは手持ちの仮想通貨をDEXに預けることを、
流動性を提供すると言います。
流動性を提供したユーザーには報酬としてガバナンストークンが付与される仕組みです。
フィアットを直接反映させることはできません。
資金管理
(カストディ)
CEXに入金した資金は、取引所が管理しています。
銀行振込で入金できますので、初めてでも簡単です。
DEXを利用する場合は、資金はすべて自分で管理します。
メタマスクのような仮想通過ウォレットを接続して使用するため、
自分で管理保全するリテラシーが必要です。
ユーザーサポートCEXでは運営企業が存在しますので、顧客サポートがあります。
パスワード紛失があっても本人確認(KYC)を経てアカウントを回復できるなど、通常の証券会社のようなサポートを受けられます。
DEXには運営企業はないので、基本的に顧客サポートはありません。
Discordなどにより運営コミュニティにアクセスすることは可能ですが、
基本的には顧客サポートは無いと思ってください。
コンプライアンス・セキュリティCEXでは本人確認が必要です。
CEXは多くの国で規制対象で、日本でも金融庁のライセンスが無いと営業活動ができません。
そのために、万全なコンプライアンスやセキュリティが求められます。
銘柄の上場にも審査があり、顧客保護を重視します。
DEXには本人確認がありません。
メールアドレスや仮想通過ウォレットがあれば、すぐに利用可能です。
銘柄の上場にも特に無く簡単に上場ができるので、悪質なプロジェクトには注意が必要です。
企業が運営しているわけではないので、顧客保護のような観点は最低限です。
CEX:中央集権型取引所とDEX:分散型取引所の違い

簡単に説明すると、
CEXとDEXの違いは上記の通りです。

一長一短なので
時と場合によって使い分けを
すればいいと思うのですが、
DEXは自己責任の世界なので、
仮想通貨初心者の方は
まずはCEXから始めてください。

それと、
DEXは前提としてイーサリアムが基本的な基軸通貨
となっていますので、
まずは国内取引所で
イーサリアムを購入してください。

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では、DEXの中でもUniswap/ユニスワップっていったいなに?

それでは
DEX最大手のユニスワップ
とはなんなのでしょうか?

ユニスワップは
ニューヨーク在住のエンジニア、
Hayden Adamsによって
2018年11月に公開されました。

ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で
エンジニアリングを専攻していた
Hayden Adamsは、
大学卒業後にコロンビア大学の研究員や
IT企業のエンジニア職を転々とした後、
最終的にシーメンス社で
エンジニアをしています。

シーメンス社で1年働いたのちに
リストラされてしまうのですが、
その時にニューヨーク郊外の実家に帰り、
失意のうちに思いついたアイデアを
Raddit(アメリカ最大の掲示板サイト)に投稿したところ、
イーサリアムの考案者Vitalik Buterinに
認められたところから仮想通貨の世界に浸っていき、
ユニスワップの開発に着手します。

リストラが
世界規模のパラダイムシフトを
作るきっかけになるなんて…
めちゃくちゃロマンのある話ですね。

Hayden Adamsは
LinkedInで自身のプロフィールを
公開していますので、
興味のある方は探してみてください。

Hayden Adams, LinkedIn


そんなHayden Adamsによって
作られたユニスワップですが、
ユニスワップ自体はDEXの中では
「AMM型」
に分類されます。

DEXは
オーダーブック形式

AMM形式(Automated Market Maker)
に分けられます。

オーダーブック形式は
買い手と売り手をマッチングさせる
「板取引」の手法による、
例えるなら株取引のような
伝統的な手法です。

AMM形式は
特定の相手がおらずとも、
流動性がある環境から
自動的に交換が行われる仕組みです。

ユニスワップ、
パンケーキスワップ、
スシスワップなどの大手DEXは
AMM型に分類されており、
世界的に主流となっている形式です。

ユニスワップは
イーサリアムの「ERC-20」規格を
利用して発行されたトークンであれば、
どんな通貨でも
AMM形式で取引ができます。

デメリットとしては、
これは上場についても同様のことが言え、
ERC-20のチェーン上であれば
だれが作ったどんなコインでも
取引が可能ですので、
詐欺まがいのコインも出回っていますから
マイナーなものを買う際はご注意ください。

独自のガバナンストークン、UNI


ユニスワップでは、
ユニスワップ内のガバナンストークンとして
「UNI」
が発行されています。

BybitやBinanceなどの
海外大手取引所で上場されているほか、
ユニスワップ内での取引、
もしくはDEXへの流動性を提供する
「流動性マイニング」
の報酬として受け取ることができます。

下記のペアで提供している投資家に
UNIの配布がありました。
ETH/USDT
ETH/USDC
ETH/DAI
ETH/WBTC

流動性マイニングとは、
上述のCEXとDEXの違いで説明した通り、
DEXに必要な
仮想通貨の流動性を
プールする(DEXに預ける)ことで
インセンティブとして
報酬を得られる仕組みです。

保有している仮想通貨は預けるだけなので、
原資を失うことなく
利息収入が手に入ります。
(厳密にいうと、パーマネントロスなどあります。パーマネントロスについて知りたい方はこちら)

https://katoh.blog/impermanentloss/


そして
そこで得られる報酬のひとつが
ユニスワップのガバナンストークン、
UNIです。
(2022年8月現在、UNIの配布は中止されています。)

ガバナンストークンは
そのDEXの運営方針を決める議決権
の役割を持っているので、
いわばDEXの株式に近い存在です。

DEX市場が拡大し、
ユニスワップが成長すれば、
UNIもそれにつられて
価値を高めることとなります。

参考までに、
UNIの価格推移を
示しておきます。

UNIの価格推移(2020年9月‐2021年6月現在)


UNIがBybitやBinanceなどの
大手取引所に上場したのは
2020年9月です。

上場後、
数か月は値段が安定していたものの、
2021年に入ると
DEXの隆盛とともに値段は高騰、
一時は40ドルを超える水準に到達しましたが、
その後は仮想通貨市場全体のダウントレンドにより
浮き沈みを経験し、
現在は5ドル台まで落ち込んでいます。

個人的には
DEXはクリプトの潮流となっていくと思っていますので、
そのガバナンストークンの
値動きにも注目しています。

UNIを取引所で売買するなら『Bybit』

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UNIなど、国内取引所に上場していないガバナンストークンの取引も可能です。

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Uniswap(ユニスワップ)の始め方と初期設定


ここからは
実際にユニスワップを
始める方法を
図解していきます。

まず、
前提として、
ユニスワップは対応している
仮想通貨ウォレットが必要になります。

ここでは例として、
最も普及している
メタマスク
を使います。

ウォレットをお持ちでない方は
設定が必要になるので
下記の記事を参考にしてください。

https://katoh.blog/metamask/
MetaMask/メタマスクとは?使い方を徹底図解【初心者向け】


メタマスクに
イーサリアムを送金させたら、
ユニスワップの導入開始です。

まず
右上の「Launc App」を選択
次のページで「ウォレットに接続」で
メタマスクを接続します。

ここで注意なのですが、
必ずメタマスクを導入しているブラウザで
この操作をしてください。

接続するウォレットのアカウントが
表示されない場合は、
自身のブラウザを
一度確認してください。

Uniswap V3 Top
ユニスワップとメタマスクの接続
ユニスワップにウォレットが接続された状態


上図のように、
ウォレットの中身が反映されていたら
接続成功です。

「スワップ」で
ほかの仮想通貨とトレードしたり、
「プール」で
流動性を提供してマイニングしたりと、
晴れてDEXの世界に
足を踏み入れることが可能になりました!

おめでとうございます!

流動性マイニング・仮想通貨ペアを預けることでDEXに流動性を提供

それでは
さっそく仮想通貨をプールして
流動性マイニングに
挑戦しましょう。

まずは、
手持ちのイーサリアムを
WETH(Wrapped Ethereum)に
スワップします。

通常のイーサリアムはETHと
表示されていますが、
これをWETHにする
必要があります。

説明すると長くなるので割愛しますが、
例えるならばETHは
システムの基盤のようなもので、
チェーン上で流通させるには
WETHにする必要がある
という感じです。

価値は等価に設定されています。

今回は
保有していたイーサリアムを
USDCとペアで提供します。

ETHをWETHにスワップ

詳しい説明は別の記事を書こうと思いますが、
流動性を提供する際は
「1:1」
の価値となるペアの仮想通貨を
マイニングに用いなければならない
仕様になっています。

そのため
今回は
WETH:USDC=1:1
の価値となるように
提供します。

ユニスワップに流動性を提供

ETH/USDCで流動性を提供


ペアでUSDCとWETHを選択し、
預け入れたい数量を
どちらかの通貨で決めて、
それぞれの通貨を
「承認」します。

その後、
上記のページで
「追加」することで
流動性の提供は完了です。

報酬はリアルタイムに
計測されていきます。
翌日くらいに
再度アクセスしてもらえれば、
下記のようにマイニング報酬が
提供されていることが
確認できます。

ユニスワップで報酬を取得


マイニング報酬は
「報酬を取得」
で刈り取ることができます。

報酬も流動性の提供と同じく、
1:1の価値で
付与されます。

報酬を取得する際にも
ガス代がかかるので、
ある程度たまってから
取得することを
おススメします。

流動性マイニングの利率確認


ユニスワップに
流動性を提供することで
得られる利率を
確認するには
いくつかのサイトがあります。

自分は下記の
Metacryptの
「Uniswap V3 Calculator」
が一番操作性が
良いいので使っています。

https://www.metacrypt.org/tools/uniswap-v3-calculator-simulator/

例えば
上記で提供した
WETH/USDC
の利率を確認するには、
以下のようにペアを選択します。

そうすると
日利、
月利、
年利
で現状の想定利回りが
算出されます。

ユニスワップ・流動性マイニングの報酬利率


ここで気を付けていただきたいのは、
選択する通貨のペア
はもちろん、
預ける金額や
選択する手数料で
利率が変動することです。

WETH/USDCなど、
イーサリアムとステーブルコインなどの
巨大なプールが存在するペアは
預ける金額によって利率が変わることは
あまりありませんが、
需要の乏しいペアは
かなりの変動があります。

また
手数料によっても
変動するのですが、
ここはとりあえずは
デフォルトで選択される
一番数値が高い=最多数が選んでいるもの
をベースに考えてください。

需要と供給で
バランスが変わりますが、
まずはデフォルトをベースに
利率を想定しておけば
OKです。

表示されている利率は
APY(複利の年利)
ではなく、
APR(単利)です。

つまり複利では
ありませんので、
報酬をどんどん追加投入していけば
もっと高い利回りも
見込めます。

とはいえ
流動性の追加にも
報酬の刈り取りにも
イーサリアムのガス代がかかるので、
皮算用のし過ぎには
お気を付けください。

何よりも大事な点として
表示されている利回りは
瞬間的な利回り
です。

仮想通貨の市況や
ペアによっては
需要と供給が大きく波打ち、
場合によっては
利回りはかなりの増減を
経験することになります。

そこそこの規模の
金額を入れるならば
毎日見てもいいと思いますし、
マイナー通貨では
”ねじれ”
とも思えるような
おいしい利率になることもありますので
良い機会になる
可能性も秘めています。

とはいえ
これだけの利率を得られるなんて
投資歴の長い人からすると
怪しいと思いますよね。

もちろん
DEXにも
GOXや
スキャムなどのリスクはありますが、
流動性マイニング自体にも
潜在的なデメリットもあります。

それが、
インパーマネントロスです。

インパーマネントロスは説明すると
それだけで大学の講義なみに
長くなる代物なので、
別記事に超簡単にまとめていますので
以下をご確認下さい。

https://katoh.blog/impermanentloss/

まとめ


DeFiやDEXはなんだか難しそう…
と先入観を持っていた人も
この記事の手順を見れば
簡単にユニスワップを
始めることができます。

1.まずはメタマスクなどの仮想通貨ウォレットを用意。

2.仮想通貨ウォレットにイーサリアムを送金。

3.ユニスワップをローンチして仮想通貨ウォレットに接続。

4.ユニスワップにイーサリアムやペアになる通貨を送金。

5.1:1の等価になる仮想通貨ペアを流動性として提供、あるいは仮想通貨のスワップなどのDEXとしての活用。

これらを一通りやってみれば、
胸を張ってユニスワップユーザー
DeFiユーザー
と言えます。

個人的に、
DeFiはもっと主流になると思いますし、
流動性マイニングの報酬も
非常に厚遇されています。

今のうちからどんどん触って
リテラシーを高めていけば
いいことありそうですね。

ここまで読んでいただけた方は、
ぜひユニスワップを実際に
設定してみましょう!

DeFiは自己責任の世界ですが、
リスクリワードのバランスがとても良い
投資としても妙味があります。

これからも
仮想通貨やブロックチェーンの情報を
発信していきますので、
Twitterのフォローも
よろしくお願いします。

https://twitter.com/tktk06



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